アルバの折りたたみショベルで雪洞ビバークの練習 │ARVA AXE Shovel インプレ

2022/02/01

輝く銀世界を堪能してきた

今回はビバーク練習として、再び手稲山の元にある精竜の滝まで冬山ハイキングに行くことにしました。

目的地の場所は林道入口から30分程度ですが、このところ街中でも沢山の雪が振り積もっていて、山の状態がつかむことができませんでした。

そのため、トレースがない場合も想定して、
ガッツリと雪山を登る。というよりも、近場でひとり雪遊びをしよう。という計画になりました。


粉雪をワカンジキで踏みしめる

雪化粧をすると幻想的な雰囲気になる林道

いつものように寝坊したので、午後から入山。

といっても、本格的に登るわけでもないので心にもユトリがあります。

精竜の滝までは、林道のトレースを使って進んでいくつもりです。

当日の天気は晴れ。

林道の入り口にある駐車スペースには、既に3台程車が停まっていて、先行者のトレースもしっかり着いていたので滝の近くにある沢の案内看板までは30分ほどで着いてしまいました。

雪の重みに耐える看板

そこから少し林道を外れて滝の方を見下ろしてみると、
以前に来たときより雪が60センチ以上は積もっていて、とても安全に降りられるような雰囲気ではありません。

本当は崖を降りて滝の正面から撮影をしたかったのですが、上に荷物をデポして崖を降りたところで恐らく登り返す事ができないだろうし、万が一で身動きが取れなくなった場合が不安です。

結構な急斜面の雪崖

良さそうなロケーションを探して、もう少し歩いても良かったのですが、あんまり道を知っているわけでもなく

時間も時間だったので、小滝の氷爆を上から眺めることができるような場所で、雪洞の拠点を作って昼ごはんにすることにしました。

500円で買った雪国かんじきを愛用しています

一眼を持って冬の野鳥観察も楽しい

雪山を安全に遊ぶために

さぁ、ここでスノーショベルの出番がやってきたわけです。

雪山登山やバックカントリー(BC)スキーをする時に必須なアイテムは、『雪山三種の神器』と呼ばれている「スノーショベル」「ビーコン」「ゾンデ」の3つになるでしょうか。

基本的に冬山の登山ではチームを組んで行く事が多いので、

万が一、仲間が雪崩に巻き込まれた場合にレスキューするため、スノーレスキューに使われるギアを携帯しなくてはなりません。

しかし一方で、

私のようなソロ低山ハイクの場合だと、

そんなにシビアにならなくても良さそうですし、そもそもソロだと助けてくれる可能性というのが比較して低くなるのでギア云々よりも「リスクを取らない」というのが最善です。

そのため、同じような低山ハイカーに対して「雪山三種の神器は絶対に持っていけ!」なんて口が裂けても言えませんし、むしろ荷物が重たくなって体力不足になるくらいならビバークできる最低限の装備で良いのではないかと考えます。


自分の身は自分で守る

雪山は危険が危ない

雪崩で頭から爪先まで身体が全て埋まってしまった場合には、まず窒息してしまう。

そうでなくても低体温症や雪と一緒に流れてきた障害物に当たってしまって怪我をしたりして生存率はかなり低くなっていく。

それでも運良く、埋まってから数十分以内に救出されれば、ほぼ生存できるといわれています。

どれだけ早く仲間を掘り出せるかは、自分の腕力と体力によりますが、
辛うじてショベルの性能によるところもあるので、ショベルの役割は重大だとも言えるでしょう。

他にも雪山で突然の暴風雪に襲われて、その場に立ち往生せざる負えなくなってしまった状況下や

なんらかの原因でケガをして身動きがとれなくなったとき等には
雪洞を掘ってビバークする。という判断を下すこともあるでしょう。

エマージェンシーの為に携帯するべき。という側面も勿論ありますが、
雪でイグルー(かまくら)を作って雪遊びに使うのも楽しい。

そのために、個人でも装備の中にショベルは雪を掘って雪洞を作るためには必須アイテムとなるのです。

常に氷点下となる北海道の冬の時期に山に入って、何らかの原因により極寒の中で留まり続けることになってしまうということは、それまでの運動によってかいていた汗が一気に蒸発しようとして、急激に寒さを感じることになります。

つまりは、低体温症などの危険性と隣り合わせということです。

そんな時にスノーショベルがあれば、雪を掘って雪の洞穴=雪洞を作ることができて低体温症のリスクを軽減できます。

今回はそういった緊急事態に対応出来るよう、練習するために雪山にやってきました。


雪洞はツェルトで蓋をするとさらに暖かくなります

雪洞作りのコツとしては、

  • 横穴式は斜面を掘り進めることで効率よく作れる
  • ブロック状に切って雪を運び掘り出す
  • 中を広くする時は、ツエルトで雪を運び出す

などなど、様々あるようですが、

慣れてくると1時間程度で大人一人が快適に過ごせるくらいの大きさの雪洞が作れるみたいです。

ちなみに、雪が少ない時はザックを周りの雪を集めて埋めた後に、再び取り出して、くり抜く形で作ると良いようです。

今回は30分くらいで、大人が体育座りでなんとか座れるくらいの小規模な雪洞を作ることが出来ました。
雪は空気を多く含んでいて断熱性があるので、中に入ってみると暖かく感じます。

入り口を狭くして、ツエルトで蓋をしてしまえば、かなり暖かく過ごせそうです。

※撤収するときは雪洞をつぶしましょう。
雪洞が溶けてくると天然の落とし穴になってしまい、近くを通るハイカーやスキーヤーにとって大変危険です。


Arva (アルバ)のAXE Shovelの特徴

Arva (アルバ) AXE Shovel アクス ショベル AR115

バックカントリーや厳冬期のアルパイン、低山ハイクでも雪山に入って楽しく遊ぶなら、
最低限でも個人装備で用意したいのがスノーショベル(スノースコップ)です。

コンパクトで軽量なスノーショベルは、ザックに収納して持っていける軽さとコンパクトさが魅力です

スノーショベルを製造しているメーカーは多数あります。

  • Black Diamond
  • mont-bell
  • BCA(Backcountry Access)
  • MSR(Mountain Safety Research)

その中でも製品によって素材、ブレードの大きさや形も様々ありますが
基本的にはシャフト(柄)とブレード(スコップ部分)が分解・収納できること、
コンパクトにできて、ザックに収納できるものが主流です。

私もお財布と相談しつつ、どんなショベルを購入しようか迷いました。

そして、私はやっぱり逆張りおじさんなので

あまり有名ではないかもしれませんが「Arva (アルバ) AXE Shovel」というスノーショベルを選びました。

Arva “Snow Safety Equipment”は、1985年のフランスで誕生して35年間以上
雪崩の犠牲者、特にDVA(雪崩犠牲者検出器)通称ビーコンを見つけるための最先端の装置を開発および製造を行ってきました。その情熱は未だ損なわれず、革新と品質の永続的な探求に特化したブランドイメージがあります。

https://us.arva-equipment.com/content/16-arva

ブルーが輝くアノダイズ塗装のアルミ製

Arva (アルバ) AXE Shovel アクス ショベル は3つのパーツに分かれます

まず、探してみると
スノーショベルにはアルミ製とプラスチック製の2種類あります。

雪国出身だと「プラスチック製のショベルは日々の雪かきで1シーズンで壊れる」というのを既に実体験としてあるので、選ぶ時は断然、アルミ製で探しました。

アルバのアクス ショベルは、シャフトもブレードもアルミ製で、
ブレードが「アノダイズ塗装」となっていて、より高い耐食性と高硬度による耐摩耗性があります。

厚みは2mmで、重さは690gとかなり軽いですが、壊れそうな雰囲気は全く無いです。

ビバークする状況になって、ショベルが壊れてしまうようなことは避けたいですからね……。

プラスチック製は金属製と比べると軽いですし、値段も安いのですが、長く使うのなら頑丈なものを選びたい。と思って結構奮発したつもりでしたが、
これなら通常の雪降ろしくらいなら使えそうですし、壊れる様子もないのでコスパが良い製品を選べたかもしれません。


コンパクト

Arva (アルバ) AXE Shovel アクス ショベルの収納方法

Arva (アルバ)のAXE Shovelのシャフトの使用時は、縮めたときは69cm。伸ばした時は85cmになります。

このあたりの長さは他の製品と同等くらいです。

しかし、ブレードサイズは約24 x24cmと、少し小さめです。

シャフトはどこのメーカー製でも伸縮できたりでコンパクトに作れますが、
ブレードはどうしても変形できないので、これがコンパクトな理由の一つでしょう。

携行する時は、モールシステムを組んでザックの外に取り付けています。


鍬(クワ)にもなる

Arva (アルバ) AXE Shovel アクス ショベルは鍬(クワ)のように変形します

Arva (アルバ)のAXE Shovelは鍬型にもなる伸縮可能なショべルなので、これがとても便利でした。

雪洞の中を掘るときのように狭い場所での作業は大変で、小回りが利かないので
このクワのように変形できるショベルで雪を掻き出すことが出来るからこそ作業効率が良かったように感じました。

この日の雪質は、しっかりと締まった重たい雪質でしたが30分くらいでいい感じに休憩スペースが作れたので一服することにしました。


制作時間30分で一人が入れるくらい掘ることが出来た

今回の携帯行動食はチューブタイプのつぶあんです。

もともと、羊羹を好んで携帯食料として買っていたのですが、こっちのほうが美味しいです。

一度、口をつけてしまうと衛生的に次の週に持ち越す事が出来ないという欠点もあったりしますが、2泊以上する時はこういうチューブタイプのあんこや、パンに塗るチョコホイップ、蜂蜜なんかを使うほうが鞄の中がごちゃごちゃしないので便利で気に入りました。

チューブタイプのつぶあんはコーヒーにも合う

まとめ

帽子を被った墓石たち

今回、実際にアルバのスノーショベルを購入して、雪洞作りに使ってみましたが、

少しブレードが小さいので、雪を多く運べない。
Y型ハンドルは力が逃げやすい。という欠点も感じましたが、それを上回る

  • 軽量でコンパクト
  • かなり頑丈なアルミ製
  • 鍬形に変形するので作業しやすい

といった、メリットが多く感じられて、良い買い物が出来たと思いました。

最近だと豪雪地域に住む方の車にはショベルを積んでおくことを推奨されていますし、

マウンテンギアとしてだけではなく、エマージェンシーツールとしても使えます。

アルバのアクスショベルのハンドルには鉄板が入っているので、
車に積んでおけば万が一閉じ込められた際に窓ガラスを割って脱出することも可能ですし、

勿論、タイヤがスタックした際にも除雪をして抜け出すことも出来るでしょう。

雪国に住む方は一つ持っておくと何かと便利ですね。

もくじ