2021/09/26
中山峠までMTBでヒルクライム

本日は秋も深まってきた喜茂別岳を登山をするべく、中山峠まで愛車のMTBパラトルーパーで向かった。
荷物はフロントバックを除けば2キロくらいだったと思うが長時間は背負っていると重い。というか痛い。
リュックはドッペルギャンガーのソフト背負子。「大容量サイドバックパック DBP421-DP」
これが結構曲者で、ULパッキングとサイクリングに便利だと思って今回は使用してみたが山岳用バックパックではないので単純に背負い辛い。
しかし、今回はこのバックを使ってパラトルーパーを背負って登山する予定なので選択肢が無かった。
登山道までの行き方
参考コース
今回は上記のサイトを参考に、喜茂別岳の山頂を経由する形で新登山口ルートからNTTルートへ自転車を背負って登り、ダウンヒルをしつつ下りていく計画。
途中の中山峠を過ぎて、道路をまっすぐに進むと途中で右手側に林道入口が出てくる。
一応、「登山口まで3.7km」という看板や民有林の林道ですよ。という看板もあるのでわかりやすい。



その砂利道を少し進むと、道が変わって蛇行しながら舗装路を進む。
しばらくすると、再び喜茂別町所有の林道だという看板がでてくるので、それを横目にもう少しだけ進むと登山口近くの駐車スペースが出てくる。

駐車スペースは入り口近くに3台、少し離れたところにも3台くらい停められる場所がある。
私が訪れた時期は、紅葉シーズンの2週間前くらいだったが、午前中は休日のハイキングとして登る人も3組くらいすれ違った。

ツェルトでビバーク

林道に入ってから日没まで数時間だったので、登るのは翌日にして林道でビバークする。
ポールは持ってきていないので、そのへんの木の枝で支柱を作って代用した。
初めてのツエルト泊だったが想像よりも広くて虫の侵入も気にならないので、テント一式を持っていくよりも軽くていいかもしれない。
9月末の山は日中は運動をしていれば暑いくらいだが、夜はやっぱり寒い。
外気温は5度も切らないくらいだったと思うが、寒くて途切れ途切れの睡眠になった。

自転車を背負っての登山開始
7:45に登山開始。
最初の方は沢が通っていて、濡れた道を踏みながら進んでいく。

しばらくすると、背の高い笹が覆いかぶさるように生えていて自転車を押して行こうにも藪がひどい。
途中の見晴台の辺りで、あまりにも進みが悪いので背負子システムに切り替えた。
ドッペルギャンガーのソフト背負子。「大容量サイドバックパック DBP421-DP」とタイロープなどを使って折りたたんだ状態のパラトルーパーを固定する。
最初は固定するのに手こずったが、うまいこと背負える形にできた。
多少は藪に絡まる事はあるが格段に登りやすくなったので、これでペースをあげる事ができるようになった。

10時頃に山頂に到着。
見晴台から山頂までの道が本当にひどい藪で大変だった。

しばらく休憩していると後続2名夫婦が上がってきた。
下山ルートの確認をしてみると、山頂からNTTルートへの目視はできるが道がほぼない。
ものすごい剛毛の笹薮。
やはり、来た道を戻る形で下山したほうが良さそうだった。
しかし、一回だけチャレンジしてみよう。
駄目なら戻ればいいし。
最初は順調に熊笹を掻き分けながら進むことができたが、200m位を進んだところで後ろに背負っている自転車のハンドルが笹に引っかかって進めなくなった。
なんとかそれを外して体制を立て直して周囲を確認してみるが、笹薮の海に溺れたかのように
自分よりも背の高い笹に覆われていて、かろうじて先の道が細くなっているのを確認できた処で、撤退を決意。
ただでさえ重たい荷物を背負って体力を奪われているのに、これ以上を無理に進むと本当に遭難しそうな気がした。
しかし、薙ぎ倒されてきた方向とは逆に逆弁となった笹薮は行きよりもさらに酷く引っかかって絡みつき、山中から、さほど進んでいないにも関わらず方向感覚を失う。
投げやりに力技で戻ろうとしたところ背負子バッグが破損もする。
本当に全く身動きが取れず、海に溺れているかのようにパニックになったが、
冷静に一先ず荷を解き、自転車もタイヤとフレームなどにバラしてから、何回かに分けて山頂まで戻ってきた。

下山
山頂にはまだ後続の2名夫婦が居て、
パニック状態になったときの自分がワーキャー言っていたのも聞かれていたと思うと少し恥ずかしかった。
私が無事なことを確認できたからか、先に降りていった。
私も背負子のパッキングを直して、見晴台まで戻ることができた。
そこからは自転車を組み直して、MTBでダウンヒル。
初ダウンヒルということでチキンのような下りだったが、それなりにアドレナリンもでていて楽しさも感じることができた。
正午に登山口まで下山完了。

反省
良点だったのは、初めてのダウンヒルもどきができたことと、初めての山の下見ができたこと。
そしてツェルト泊も初だったがテントとは違う感覚を得ることができた。
悪かったことは、一泊二日にも関わらず積載量と体力に気を取られて摂取水分量の目測を誤ったこと。
これについては、行動食を忘れずに多めに持ってきていたことが幸いしたが、林道入口から中山峠までは登りで距離も多少あるので完全に脱水症状に陥っていた。
帰りの中山峠で補給ができなかったら帰宅するまでに数時間は加算されていただろうし、路肩でもう一泊して朝方に職場まで行く覚悟までしていた程に久々に自身の体力の限界まで行った。
初見のルートということと、初めて入る山での登山。楽しさも上回る一泊二日ではあったものの、判断が良かったから無事に帰路につくことができたが、経験がまだまだ足りず反省する部分も多いと感じる山行だった。
