坊主と石狩新港汽水域「川鰈は釣れぬ」

夏の様子はGoogle Mapsのストリートビューで見れる。
今日はもともと、冬山に行ってビバーク練習でもハイキングにいこうと予定していたのだが、
完全に寝坊してしまった。
滞っている作業等もあるのでソッチを消化する日にするかと考えていたが、
友人から連絡を受ける。
その友人は来月にでもワカサギ釣り行かないかと誘っていたのだが、
どうやら車が駐車場で埋まっているから難しいかもしれないという返信だった。
まあ、除雪してあるのであればスタックしてても押せばなんとかなるだろう。
今日は暇になってしまったこともあり、急遽で友人宅を訪問することになった。
私の思惑としては、時期的にカワガレイが釣れる時期なので、
折角来たし、車動くようになったのだから
という流れで半ば強引に、アウトドアに全く興味がない友人を押し切って
石狩新港の望洋橋へ釣りにいこうという算段だった。
結果的に、その計画は見事に通る。
しかしながら、時間的にすでに日没だったので今回は視察だけ。というつもりで向かった。
途中、釣具屋へ行って友人用のリール付き二千円くらいの初心者竿セットと、
状態が良ければ投げてみようということで一応イソメを購入。
仕掛けは、ボウズ逃れを持参していたので仕掛けが飛んでったり状況が悪くなったら帰ろうということで向かったが、現場についたのは日没後の18時頃だった。
しかし、雪も止んでいて風も穏やかになり始めていたからか、望洋橋の路肩には釣り人のモノと思わしき車が止まっていたりした。
それでも気温はマイナス8度。
海につながる橋の下は凍っていなかったが、そこに繋がっている河川はすっかり凍っていた。
やはり今回はあまりにも寒くて、雪も高く積もっていて、用意も不十分だ。
そんなわけで翌日、また来ようということで帰宅した。

翌日。
しっかりと準備を整えて、
御ろしたての背負子に、カンジキ、ショベル、クッカーに釣りたての天ぷら用の天ぷら粉と油を詰め込んで、迎えに来てくれた友人の車に乗り込んだにも関わらず。
前日に買って冷蔵庫で補完していたイソメ餌を忘れてしまう。
置いといても捨てるだけなので、泣く泣く取りに戻るなどをしていたら昼過ぎになってしまった。
途中で寄ったサーモンファクトリー裏のワカサギ釣りスポットは家族連れで賑わっていた。
同じくして望洋橋の方もワカサギ釣りの車が数台路肩に駐車していたのだが、私達が来たときに天気が陰ってきたので殆どが帰っていった。
其の日は雲の切れ間が見え隠れする具合ではあったが、とにかく冷たい海風が厳しく、身体を刺してくるような日だった。
友人も私もショートロッドに、天秤、おもり15号、市販のちょい投げ仕掛け。
餌はイソメを道中で買い足してきた。
房掛けで贅沢に使っていても3時間は遊べるほどだろうが、寒さに耐えれるかが問題になってくるだろう。
釣りができる場所まで行くのに自分と同じ背丈ほどに積まれた雪壁を上がって行く。
一応、カンジキを持っていったのが正解だった。
友人は脛まで埋まっていた。
ショベルで雪を掘り硬めながら釣り場を整えて、
早速、仕掛けに餌を付けて幾らか投げると餌は無くなっている。
魚がいるか、私の投げ方が下手で外れてるのか。
二択ではあったが、とにかく寒い。
全く釣れなくても私はアドレナリンが出ていて楽しかったが、海からの吹いてくる風が強くて友人は完全にダウンして車に戻っていった。
私はある程度の外遊びには慣れていたのと
寒さに対して装備もしっかりしていたので大丈夫だったのだが、太陽が落ちて気温が急激に下がるようになると私もノックダウンされてしまうだろう。
短期決戦になると容易に予想できていた。
結果的には寒さにやられて友人含めてノックダウン。
カワガレイの天ぷらは食えず。
帰宅すると、ザックの中でサラダ油が溢れていて油まみれになっていた。
北海道の寒波は強かった。